
あなたは家計のやりくりに自信がありますか?
不況が続く今だからこそ、家計のムダは徹底的になくしたいもの。
それには、ただ節約するのでなく、家計全体の収支バランスを把握し、きちんと管理・対策することが大切です。
そこで、今回は“家計のプロ”であるファイナンシャルプランナーの竹下さくら先生に、「ムダ撃退の家計管理術」についてお聞きしました!

家計簿はつけていますか?
家計見直しの第一歩は、収入と支出がどうなっているかをきちんと把握することから。そのために家計簿は大きな情報源となります。
とはいえ、家計簿はあくまでもお金の流れを知るための一手段。毎日細かくつける必要はありません。買い物時にとっておいたレシート、通帳明細などを使って週ごと月ごとにざっくりと集計、【収入(源泉徴収票や確定申告から把握)−貯蓄(通帳や証券口座の残額から把握)=年間支出額】と照らし合わせながら、年に一度は支出の内訳を分析するようにしましょう。

使途不明金はありませんでしたか?
使った覚えのない金額、何に使ったか記憶にない金額は、本来使う必要のなかったお金と考え、徹底チェック
しましょう。
明細の分かっているものの節約を心がけるより、使途不明金をなくすほうが、家計のムダ解消に効果アリ。
支出額の多い項目は何でしたか?
年間収支をみて、支出額の大きい項目を把握し、項目に合わせた見直し対策を考えましょう。
一般的に見直しの効果が高いとされるのは、「生命保険」と「住宅ローン」。これら支出額の大きい項目をまず見直すと、家計改善効果の期待大!
分析結果から、今の家計状況をしっかり把握。家計の改善を進めていきましょう。

家計簿をつけるのがどうしても苦手な人は、項目ごとに分けて決まった金額をいれた封筒や財布を使ってみてはいかが?残った金額をみるだけで、何にいくらくらい使っているのか、毎月の支出がおのずとわかってきます。また、最初から「この項目はこの金額でやりくりする」という意識ができるので、節約にも!


一般的に、家計改善効果が高い項目といえば、「生命保険」と「住宅ローン」。
この2つを見直すだけでも、家計のムダが一気に払拭される可能性大!?。

独身か既婚か、子供の有無、年齢、共働きか否かといった状況をふまえ、「誰のために」「何のために(入る目的は?)」「いつまで(保障が必要な期間は?)」「どれくらい(必要な金額は?)」といった目的を再確認してみましょう。
次に、厚生年金や国民年金、社会保険など、自分や家族になにかあったとき国や会社から支払われる公的保障がどのくらいか調べ、万が一の場合、公的保障や貯蓄ではカバーできないこと、金額を算出します。
あなたが今加入している保険にムダなものはありませんでしたか?
保険は不足を補うために入るもの。そのことをしっかり念頭においたうえで、加入保険を見直していきましょう。

住宅ローンを見直す方法として考えられることは、2つあります。

予定外の支出や収入の減少により、家計のバランス自体が崩れてしまった場合、近い将来に家計が破綻してしまう可能性も否めません。その場合、賃貸なら支払い可能な家賃の住宅に住み替える、親との同居を検討し家賃やローンの負担を減らす、ほかの収入源を確保する、など生活スタイルそのものを見直す必要があります。
住宅ローンという名の巨額な“借金”をする際は、くれぐれも長い目で将来を考え、予算にあった計画を立てるように十分注意しましょう。


ムダな出費を把握して、支出の見直しが完了したら、最後はそのお金を確実に「貯蓄」に回すことが大切。とはいえ、「支出をおさえて残った分を貯蓄しよう」と思っても、なかなか予定通りには貯められないもの。
そこでオススメなのが、「先取り貯蓄」です。
まず毎月貯蓄する金額を決めましょう。このとき大事なのは、「無理なく貯蓄できる額」にすること。1年の収支が把握できていれば、保険料など月払いにしていたものをお得な年払いに変更し、差額を先取り貯蓄に回すことも可能です。
そして、決めた金額は“最初からなかったもの”と考え、先に貯蓄してしまうのです。会社の財形貯蓄や自動天引き型の積立貯蓄などを利用するとより確実です。
また、貯蓄先の口座を簡単に下ろすことのできない定期預金などにしておくとさらに◎。「残った分を貯蓄」ではなく「残った分で生活」に考え方を改めましょう。


慶応義塾大学卒業後、損害保険会社および生命保険会社の本店業務部門等を経て、1998年よりFPとして独立、現在に至る。現在は、なごみFP事務所にて、個人のコンサルティングを中心に執筆・講演なども行う。千葉商科大学大学院(会計ファイナンス研究科)客員教授。著書に『「家を買おうかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞出版社)など。
