
天然のやわらかな香りに癒されるアロマ。
アロマは単に香りを楽しむだけでなく、生活の中で役立つさまざまな使い方があるのをご存知ですか。
アロマのさまざまな使い方とともに、寝苦しい夜に、日焼けした肌に、虫除けに、夏に起こりがちなシーンで役立つ、アロマレシピをご紹介いたします!


アロマテラピー(芳香療法)で使用されるのは、植物からわずかにしか抽出されない精油(エッセンシャルオイル)。精油には植物から抽出された天然の薬効成分が凝縮されています。この成分が鼻や肌から吸収されて脳や全身に伝わり、私たちの心とからだにさまざまな効果を発揮します。
精油の特徴は、常温で液体が気化すること。これにより香りが空気中に広がり、その香りを楽しむことができます。また、精油はアルコールや油に溶けますが、水には溶けません。精油の原液は刺激が強すぎるため、この特徴を利用し用途に応じてアルコールや油で希釈して使います。

アロマの香りに含まれる薬効成分の私たちの体への伝わり方には、芳香浴などのように鼻から脳へ伝わるルート、アロマバスのように鼻から肺→全身へと伝わるルート、アロママッサージのように肌から血管やリンパ液へと伝わるルートの主に3つがあります。いろいろな使い方を知ってアロマを楽しみましょう。


オイルウォーマーやアロマライト、ディフューザーといった専用の器具を使って空気中に拡散された香りを楽しみます。専用の器具がなくてもマグカップに入れたお湯に精油を数滴入れたり、ハンカチやティッシュなどに精油を数滴たらしたりすることで、空気中に拡散した精油の香りを手軽に楽しむことができます。


精油をお湯に入れて、鼻からは香りを、肌からは有効成分を吸収するアロマバス。お風呂のお湯に精油を入れて新陳代謝をアップする半身浴などのほか、目的に合わせて体の一部をお湯につける足浴、手浴、座浴などがあります。



まず、精油をオリーブオイル、ホホバオイルなどの植物油で薄めてマッサージオイルを作ります。マッサージオイルを手のひらにとり、両手で温めるようにしてなじませたら、体の該当部分をさするようにしてオイルを伸ばしてからマッサージします。鼻からは香りを肌からは有効成分吸収できるほか、マッサージにより血液やリンパ液の流れも促進します。


精油をアルコールや水で希釈してスプレーとして使用します。香りを楽しむだけでなく、空気を浄化したり、消毒したいときにも使えます。
※家具や布類にかかるとシミになる可能性があります。精油は分離することがあるので、よく振ってから使用しましょう

このほか、精油をたらしたお湯や冷水にタオルをつけて湿らせ「湿布」として使ったり、お湯を張った洗面器に精油をたらして立ち上がる蒸気を鼻から吸い込んだり肌に当てて成分を吸収する「吸入・フェイシャルスチーム」といった使い方もあります。



刺激作用のあるペパーミントと頭をすっきりさせるレモンのさわやかな香りが疲れた脳と体をリフレッシュ。さらにジュニパーのライムにも似た香りが、神経疲労をやわらげ気持ちをクリアにします。ただし、ペパーミントは香りが強いので部屋の広さや使用する芳香器に合わせて量を調節しましょう。





ラベンダーは比較的刺激がおだやかな精油で、痛みや炎症を和らげる作用があるので、ひりひりと赤く炎症を起こした肌のほてりを鎮めたいときにおすすめです。





鎮静作用のあるサンダルウッドとゼラニウムを使ったマッサージオイルです。落ち着いた香りが高ぶった神経を鎮めてくれるでしょう。






ゼラニウム、ラベンダー、レモングラスはいずれも虫除け・防虫作用のある精油。アウトドアでの使用はもちろん、やさしい香りなので虫よけ作用を利用したルームフレグランスとしても◎。また、ベランダや網戸にひと吹きしておけば室内に入る虫よけにも。自然素材なので、ペットやお子さんのいる部屋でも安心して使えます。






殺菌作用があり香りの強いユーカリ、そのユーカリと相性がよく同じく殺菌作用をもつレモン。2つの精油のさわやかな香りが生ごみのいやなニオイを消し去ります。





(社)日本アロマ環境協会認定アロマテラピープロフェッショナル。(株)生活の木プランニングマネージャー。
ハーブ・アロマテラピーの研究に携わり、ハーブ製品・ショップ・ハーブガーデンの企画・開発を担当。アロマテラピー、ハーブに関わるカルチャースクール、セミナー、講演会の講師として活動。ハーブ、アロマテラピーから手作り石けんまで幅広く提案を行っている。生活の木HerbalLifeCollege主任講師。著書に「心と体がキレイきれいになるアロマ&ハーブの教科書」(PHP研究所)、「心と体にやさしい手作り石けんの教科書」(大泉書店)ほか多数。
