使い勝手がよくてやさしい顔の調理器具たち。「包丁とまな板をデザインしてほしいんだけど」と、酒井さんから依頼を受けた廣田さんは、おいしいものが作れそうで、なおかつ現代の日本の生活に 合うものを作りたいと考えま した。
「高村刃物製作所の和包丁は本当によく切れるんです。力を入れずにパンやトマトが切れることに驚きました。」と、初めて使った時の感動をたくさんの人に知ってもらいたいと強く思ったそう。機能は文句無しということで、一番こだわったのは柄のかたち。少し無骨なフォルムを直線的でスマートな感じにし、柄の部分の鋲をひとまわり小さくしてやさしい表情の包丁に仕上げました。自立するまな板と包丁立ては、すっきりシンプルに。「一般家庭で広く使われるような、スタ ンダードなかたちを目指しました」という言葉通り、作りこみ過ぎていないデザインが心地よさを演出します。
福地
創業は明治42年。もともとは総桐のたんすを専門に製造していたが、現在は多様な木材を使用したオリジナル家具の製造販売を行う。「人にやさしい家具作り」をモットーに、接着剤や塗料に有害物質を含まない家具を製造。
高村刃物製作所
越前打刃物の伝統を守る、高村三兄弟による職人工房。徹底した手作り生産を行っていて、その優れた切れ味には定評がある。鋼を挟んだステンレスの包丁は研ぐほどに馴染んでいく。名だたる一流シェフの愛用者も多い。
ヒロタデザインスタジオ
代表はプロダクトデザイナーの廣田尚子。日本最大規模のデザインカンパニー・GKテックを経て1996年に独立。多くの日用品の量産に携わり、独自のデザインは国内外で高く評価されている。http://www.hirotadesign.com/
”おいしいキッチンプロジェクト”
食事の時間を楽しくする工夫って、人それぞれ違います。ちょっとがんばって、おいしい食事をおいしく食べた後は、なんだか満ち足りた気分になります。「おいしいキッチン」はこの「ちょっと」の手間とか面倒なことで暮らしが変化することに注目。使い勝手がよくて、そこにあると心地よく気持ちを和ませてくれるような要素をプラスした、食まわりのアイテムを展開するプロジェクトです。