

─ 仕事と家庭の両立を続けるのは、なかなか大変なのでは?
そうですね・・・仕事をしながら子どものこと、子育てしながら仕事のことっていうように、何かをしながら違うことを考えなきゃいけないっていうのはとっても疲れることだなあって思います。
─ 今日もお子さんを送ってからこちらにいらしたんですよね。
そうです。朝6時くらいに起きて1人分のお弁当を作って。いつもそれくらいには起きていますね。
正直、子どもがいるから健康な生活を送ることができている気がするんです。
わたし、お酒好きでしょ、夜遊び好きでしょ。子どもがいなかったら、たぶん今頃ぼろぼろになってる(笑)。
─ 美しい肌作りに、お子さんも一役買っている感じですね。
そうなんですよ。ホントにそう。
なにより元気になるエネルギーをもらっていますね。へとへとに疲れていても何とかなるんですよ。ふつうなら無理。ほんとに。でも、なんとかなる。それって愛の力だなあって思いますね。
─ お話をうかがっていると、本当にいい親子関係を築いていらっしゃるんだなあって感じます。

そうかな。でもそうかもしれない。うん、それは自信がありますね。
長男がダウン症なので、いろいろなことがふるいにかけられるんですよ。そして、大切なことだけが残る。
ごはんをきちんとこぼさないように食べるとか、フォークとナイフをきれいに使えるようになるとか、お店の中では走り回らないとか。そういうのを15年くらいかけてやるわけです。それがすごくよかったのかな。
きっと・・・親が教えることってそれでいいんじゃないかなって思うんです。最低限のことを徹底的に。
また、いい子なんですよ。毎日「がんばってね」って言ってくれるの。で、髪を切ったりすると「かわいいよ」なんて言ってくれたり・・・旦那なんか全然ですけど(笑)。


─ 子育てをしていて、とくに気をつけていることってありますか?
うーん・・・会話かな。
会話や言葉遣い。親だからって、上からモノを言ったりはあまりしないですね。「○○しなさい」っていうのも言わないようにしていますし。
とくに子どもには、それなりの仕事をして社会に貢献してもらいたいなと思っているので、そうするとやっぱり一番大事なのは会話かな、と思って。
協調性も保ちながら、自分の意見もしっかりいえる、そういうことをすごく教えたいんですね。
そして、人とのコミュニケーションをちゃんととれる子になってほしい。
だからかな、次男はすごくおしゃべりなんです。今のところなんでも話してくれるし。夕飯は毎晩必ずいっしょなので、そこで必ず「今日は何をがんばった?」とか「いやなことあった?」って。
自分にいやなことがあったら、「今日すごくいやなことがあったんだよ。だから今日はいやなことがテーマ」なんて(笑)。
長男もいっしょにいろいろ話すんですよ。
最近は、お兄ちゃんとの会話が成り立ってきたから、本当に楽しい。
─ 食事もぜんぶ作られているんですか?
できるだけ子どもの食事は手作りするよう心がけていますね。
ただ、やっぱり全部は無理。
仕事もきちんとこなすとなると正直厳しいです。あんまり自分にプレッシャーをかけたり、決め事を作ったりしたくないんですよ。
だから、ゆる〜く(笑)。無理しないようにしていますね。


─ 最近は美容研究家としてもご活躍されていますね。とくに、家事をしながらできる金子さんのケア方法はテレビなどでも話題になっていましたが。
子どもをもつと水仕事が断然増えるじゃないですか。するといままで甘やかしていた分、肌があっという間にガサガサになりました。ほんとにあっという間でしたね。
で、ぼろぼろになったとき、「とりあえずゴム手袋ぐらいはしよう」と思ったんです。そうしたら、手がすごく蒸れて。
でも、その蒸れた感じがよかったんですよ。「なんだかしっとりしてる」って。
それで、水仕事は1日に何度もするわけだし、そのときにクリームを塗ってゴム手袋をして洗い物をしたら、パックになるなって思ったんです。
実際にやってみたら、何ヶ月かであっという間に(手の状態が)よくなって。
「ああ、わたし、パーツモデルの仕事をできるかも」って思ったんです。
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─ 今、ディノスでも販売されている「美脚スリッパ」も家事をしながら考案されたものだとか?
わたし、モデルの中で足・・・膝下が一番短いんですよ。
普通のモデルはプロフィールに身長やスリーサイズを書きますが、足のモデルは膝下何センチっていうのをプロフィールに書くんですね。そうしたら一番短くて。これは、まずいなあと(笑)。
ここ(ふくらはぎの上、膝裏のすぐ下あたり)をキュッと引き上げれば、人間の目の錯覚で膝下が長くみえるって気がついて。そのキュッていうのがすごくほしくて、この部分の筋肉を鍛える運動を一生懸命やってたんです。
その運動を家の中や台所、いろんなところでできるように、と考えたのがスリッパを常に坂道を歩くような形に改造すること。
最初はスリッパの前にかかとを高くするインソールを前にくっつけていたんです。それを本で紹介していたら、こういうスリッパを開発しませんか?ってお話をいただいて。
それでストレッチとエクササイズを同時に行えるよう、開発したのがこのスリッパ。
履いてみるとすごくキツイんです、これ。
ただ立つだけでも、バランスをしっかりとらないとだめなので、腹筋や足、それにおなかやお尻にも効くような気がするんです。(※個人の感想です)
わたし、(美に対しての)執着心がすごいんですよ。
美しくなりたいっていう気持ちが、たぶん人の何十倍もあるんですね。もう、おかしいんじゃないかなっていうくらい。
若い時は、朝のファッション、昼のファッション、夜のファッションって1日3回着替えたりしていましたから。それも3回ともメイクを変えて、イチからやりなおしたりするくらい。
そういうのが大好きで、とにかく自分に対する気持ちがすごく強い。
─ でも、センスがいいから・・・。
いや、たくさん失敗しましたよ。若いときは彼氏に「何その格好」って笑われて、すごく傷ついたこともあったし(笑)。
でも、そうやって少しずつ自分を知っていったんだと思いますね。
─ そうやって自分を知っていくのっていくつになっても終わりがないから楽しいですね。
そう。年をとって老いていったら、今度は老いた自分をどうするか、ってね。美しくなりたいっていう気持ちは、一生持ち続けられることだって、自信をもっていえますね。
40歳を迎えて、最近ここからもっとがんばらないといけないなって思っているんです。
たとえば3年くらい前まではむくみ知らずだったんですが、最近むくむようになってきて・・・。だからお風呂に入る前にストレッチしたり、お風呂でマッサージしたり。寝る前にマッサージしていてそのまま寝ちゃったことも(笑)。
ストレッチやエクササイズは40歳過ぎたら、ぜったいやらないとダメですね。健康のためにも美容のためにも。やらないとたぶん美しくいられない。
あんまり食べないのに太ったりもしますよね。肉のつく場所も違ってくる。だから、やっぱり筋肉をつけるしかないなあと。筋肉と、あと柔軟性。
ハリウッド女優なんかもすごく鍛えるじゃないですか。やっぱりそうしていかないと、どうにもならないんですよ(笑)。
だから、わたしもここ10年で、たぶんすごい体になっていくと思います。どんどんマッチョに(笑)。


─ どうしても年齢って手や首に出やすいと思うんですが。
そうですね。手と首は年齢が出ますね。
だからわたし、手も首もお風呂にはぜったい浸けないんです。温泉に行っても、長くお湯に浸けない。浸けないほうがいいんです。お湯にずっと浸けていると、どんどん乾燥が進みますから。
普通の人は、そんなにこまめに化粧水やハンドクリームを塗らないでしょ?そういう方が毎日お湯にずっと手を浸けていることを考えると、そりゃ年を取るよなあって思いますね。だから、まずそこから気をつける。それなら誰でもすぐできるでしょ?それから、保水と保湿のダブルケア。
─ 今さら、ってことは?
ぜんぜんそんなことない。間に合いますよ。遅いってことはないんです。
シミやシワはある意味仕方ないです。でも保水や保湿は別。ちゃんとしていないと、どんどん枯れた感じになっちゃう。逆にちゃんとしていれば、肌の艶は一生保てるから。
そこですよ。
たとえシミがあっても、シワがあっても、艶のある女性ってすごくステキだと思うんですよね。
ある程度の年齢になると、肌艶勝負だと思うんです。
肌に艶があると、その人(の生活)がなんだか充実しているように見えるというか。私生活がそこを通してこう・・・見えていないんだけど、見えているような気がするんです。
─ 実際、わたしも仕事や家事に追われて疲れているときって、爪先が割れてぼろぼろになったり、ささくれがひどくなったりします。手って年齢だけでなく、生活感がにじみ出やすい場所かもしれないですね。
そうそう。爪先が割れていたり、マニキュアがはげちゃっていたり、そういうのが放ってあると「ああ、この人忙しかったのかな」って周りに勝手に想像させちゃう。
だから、“女性の仕上げ”としてパーツケアをしてほしい。
わたしなんて、いつもバタバタしていて頭の中もパニックになっていることが多いんですが、周りからはいつも余裕があるように見られるんですよ。そんなこと全然ないのに。
きっと、そう見られるのも仕事柄手足のケアをしっかりやっているから。
そういうところを(周りは)見ているのかなって思いますね。



─ これからやってみたいこと、夢は?
なんだろう。ここ何年かで自分の夢がぱあーっと叶ってきちゃったので・・・あ、「徹子の部屋」に出たいです(笑)。
それから、CMにも出たいですね。あとはやっぱり子どもを立派に育てること。まずは、長男をパラリンピック、それが厳しくてもダウン症の水泳世界選手権には行かせたいですね。
正直、パーツモデルという仕事については自分がこうなりたいと思うこと、ほとんどすべて出来てきているので、これから先は、「この人の話を聞きたい」って思ってもらえるような存在になりたいなって思うんです。
「この人、オシャレだよね」って言ってもらいたい。女性から人気がほしいなって(笑)。
そう・・・もう自分のベースはあるので、これやらない、あれやらないとかでなく、何にでもチャレンジしてみたいかな。
身体を鍛えて柔らかくしたら、舞台とかもやりたいし。あんまり枠を決めず、いろいろやってみたいって思っています。




金子さんが毎日の手のケアで心がけていること、あるいはだれでも気軽にできるケア方法を教えて下さい。
スプレーボトルに化粧水を入れていつも持ち歩いているんです。そして、気づいたときに塗る。
わたし、ハンドクリームはあんまり塗らないんですよ。こっち(化粧水)のほうが、断然多いです。やっぱり肌には保水が一番大事だから。
気づいたときに、こうやってシュッシュッってこまめにたっぷり塗ります。塗るときは、関節をぜったい曲げる、それは基本ですね。ここは、シワが深くなっていく部分なので、関節を曲げてシワの間にもたっぷり。そのときに爪の周りも。それから、指と指の間の水かきになっている部分。ここは、手の中で一番キメが粗い部分なので、ここもしっかり。
クリームよりべたべたしないし、もうこれ1本持って歩いていればいいくらい。
それに、これをシュッシュッてかけると、朝つけたハンドクリームの効果がまた復活するような気がするんですよ。気がするだけかもしれないけど(笑)。
そうそう、ハンドクリームは、必ず温めて塗ります。乳液もボディクリームも全部。それから、保水や保湿を考えると、水に溶けるもののほうがいいかな、と思っています。だから、買うときに、この(いつも持ち歩いている)化粧水を使って溶けるかどうかチェックするんですよ。


1970年、東京都生まれ。1991年からパーツモデルの仕事を始め、卒業後本格的にその道へ。26歳で結婚。1997年、長男を出産。ダウン症という宣告を受けモデル業を休業するも、その後再開。2004年には次男も出産する。
1991年のモデルスタートから2008年までにコマーシャル100本、雑誌出演・数百本をこなし、現在も現役モデルとして活躍。
近年『スッキリ!!』『おもいっきりイイ!!テレビ』『はなまるマーケット』『中居正広の金曜日のスマたちへ』『レディス4』などに出演し、独自のケア方法が紹介されるなど活躍の場を広げ、パーツ美容研究家・パーツモデル業・二児の母・事業と一人四役をこなす。
著書に『女優脚のつくり方(美人開花シリーズ)』 『お家でおこもりエステ』 (ワニブックス刊)など多数。http://beamie.jp/t/emi_kaneko.html
※平成24年10月1日現在の情報です。















