 |
|
|
 |
どうしてもアパレルの仕事をやりたいという一心で、最初は何の迷いもなくアパレルメーカーに就職しました。入社当初は生産管理という業務を経験し、徐々に商品ラインナップや数字面の管理を行うMDの仕事も増えましたが、しばらくすると商品担当から離れた指導的な役割も求められるようになり、「もっと現場感のある仕事をして“ものづくり”にこだわりたい」と思うようになっていました。そんなときに、“商品企画からカタログ制作まで一貫して担当できます”というディノスの中途採用広告に出会いました。この広告を見て、ハッと気づかされたことを今でも覚えています。私がやりたかったのは、洋服をつくるだけではなく、その思い入れのある商品に自分のこだわりを表現しながら世の中に提案していくことだったんです。
転職後はもちろんアパレル部のMDとなり、20代女性をターゲットとした「RULe」というレディスブランドの商品をメインに担当しています。季節によって違いがありますが、アイテム数はカタログ1誌ごとに100点以上を担当。仕事の流れとしては、まずカタログ誌面のテーマや構成を考えて「どんな服を、どんなスタイルで提案するか」を計画し、サンプルの仕上がりチェックを経てラインナップを決定。そして商品の魅力がしっかりと伝わるようにスタイリストやライターさんとともにレイアウトやコピーを考え、さらには撮影の立会い、そして最終的な校正まで手掛けます。限られたスケジュールの中で商品企画からメディア制作まで幅広く行うので常に優先順位を考えて仕事をすることが大事で、商品企画モード、誌面づくりモードと意識の切り替えをしながらバランスよく進めるように心がけています。
実は私は今の仕事に就く前は、ディノスに限らず通販で服を購入した経験がありませんでした。他社のカタログやショッピングサイトを見たときの物足りない感覚が自分自身に先入観としてあったのだと思います。ですが、あらためて当社の商品を手にとってみるととてもクオリティが高く、メーカーにいたとき以上にこだわった商品づくりができることに驚き、それ以来、通販がとても身近なものになりました。通販は私自身が感じたように、初めて購入するときのハードルが高いのだと思います。それを超えればきっとファンになってくれる。自分が感じたことを伝えていくことで共感を得られればと思っています。そのためにも今は何よりも、商品力やカタログの完成度にこだわりたい、そしてブランドの認知度を高めていきたいという想いでいっぱいです。
ファッションのトレンド情報というのは、いろいろなところから入ってくるので情報量そのものには困りません。ただ、こういうデザインが流行っているから商品化しようというのではなかなかうまくいきません。そういった情報は一度噛み砕いて私たちのスタンスで練り直し、ディノスのお客様が求めるクオリティや機能感、フィット感などのアレンジ要素を加え、お客様が服を身につけた姿を常にイメージしながらアプローチすることが重要です。また、カタログ誌面ではどうしても制限されてしまう情報量を補うため、ネットメディアの活用も欠かせません。例えば、素材のアップやバックスタイル、コーディネートのパターンなどより多くの画像をネットで紹介することで、お客様により納得してご購入いただける工夫をしていくことが求められています。
そのためには何事にも興味を持って、アンテナを張っていることが重要ですね。扱っているのはファッションですが、興味はファッションだけというのではお客様のニーズはつかめません。またニーズの変化も速くなっているので、手を動かすこと、体を動かすことを率先してやれる行動力に優れた人が向いていると思います。しっかり考えることも大事ですが、頭で思い描いているだけでは前に進ません。動きながら考えることが大切ですし、その方がいいものが生まれます。
私は学生時代に友達同士でファッションショーをやったりしていました。今考えると子どもの遊びだったと思いますけど(笑)。でも、そうしたマネごとをすることで、実際に仕事に就いたときに、新たな発見や喜びにつながります。興味のあることをいろいろと実践して欲しいですね。けっして無駄にはならないので、学生時代には学生ならではの視点を大事にして、そこで経験をしたことをうまく仕事に結びつけて欲しいと思います。 |
 |
| (この取材は2010年9月に行われたものです。) |
|