通販業界の今昔
日本の通販は、1876年に農学者である津田仙氏が、「農業雑誌」で種や苗を農業関係者に販売したことがルーツと言われています。このしくみにヒントを得て、1890年代後半(明治30年代)には、三越、高島屋、大丸といった百貨店の老舗が、「外売通信係」の名前で通販を開始しました。ただ、当時は「代金は前払い、商品は後渡し」であった為、そのシステムを悪用した詐欺まがいの商売も発生し、通販のイメージダウンを招いてしまいました。

戦後に入ると、通販未開拓エリアの日本をターゲットとして「リーダース・ダイジェスト社」「ダイナーズクラブ」といった外資系通販が参入。ついで、明治時代に通販を開始した百貨店が通販を復活しました。1950年代後半には「ムトウ」「千趣会」といった通販専業の会社が誕生し、通販は黎明期を迎えます。1960年代、高度成長期の日本経済は飛躍的に発展。通販業界も大衆消費社会の到来により、本格的な発展時期に入ったのです。

1980年代になると、大店法による出店規制もあり、大型店舗を出しにくくなりました。また、通販が儲かりそうだと、流通業、商社、輸送業、メーカー、などさまざまな企業が参入。まったく畑違いの大手鉄鋼メーカーまでもが通販を始めるという、通販戦国時代に突入していきます。この戦国時代は、通販業界の急成長の要因となりますが、通販はそんなに甘い商売ではなく、撤退組が続出しました。そんな中、1983年に日本通信販売協会(JADMA)が設立され、ディノスの当時の社長が初代会長に就任。この協会の設立により、通販に関するさまざまなルールが作られるようになり、協会に加入している通販会社なら安心して便利に買い物できるというPRに大きく貢献しました。
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