ディノスに来る前は、インテリア関連の商社で、欧米家具の輸入と、他社への卸営業の両方を担当していました。しかし、いつしか、輸出に対する興味が大きくなっていったんです。特に、このところ成長を続けているアジア市場に向けて、日本の優れた製品を紹介する仕事がしたいと思うようになりました。そこで、現状をこの目で確かめるのと、語学力のブラッシュアップを兼ねて、中国に半年間留学。帰国後、ディノスの海外営業の募集を知り、応募、入社に至りました。
現在は、海外のテレビメディアでの事業展開やアジア各国への商品供給を主な業務とする海外営業に携わっています。私の担当エリアは台湾。先日も台湾のViVa TV (ViVa購物頻道/美好購物電視) へ番組の視察と打ち合わせに行ってきました。
番組名は、「fujidinosの生活美学家」。毎週土曜日の午後3時20分から40分枠でのオンエアです。2012年5月5日にスタートし、ディノスから現地法人の富士亞哲多媒体(fujidinos)に卸す形で商品提供しています。
台湾でもテレビショッピングは盛んで、数多くの番組があるため、明確に差別化を図り、独自色を打ち出すことが欠かせません。そこで、「fujidinosの生活美学家」では、特にプレミアム性や機能性の高い商品をチョイス。当日取り上げたのは「堺の包丁」でした。
堺の包丁といえば、その歴史もさることながら、プロの世界ではほとんどの料理人の方たちが愛用しているほどの品質の高さで有名です。もちろん、台湾でも優れた品質の包丁はありますし、堺の包丁よりも手頃な価格で手に入ります。しかし、この番組ではその名の通り「美学」に通じる商品選びが決め手。堺の包丁が持つ歴史的・文化的な背景は、十分にプレミアム性を備えているのです。このように、価格で競うのではなく、日本製品の持つサムシングを訴えていくことがコンセプトともいえるでしょう。私がしたかった仕事は、まさにこれでした。
ところが、台湾のテレビの現場で驚いたことがありました。この番組は生放送なのですが、視聴者からの反響に応じて、進行や内容が変わってしまうのです。商品の特徴をもっとプッシュするため、メーカーの人の話をさらに続けたり、切れ味のパフォーマンスを繰り返したり。台本とは違う流れになることも決して珍しくはないそうで、台本通りにすべてが進んでいく日本とは大違いでした。こういったお国柄も踏まえることが、海外営業には必要なのだと実感しました。
今後は、日本の優れたメーカーの掘り起こしにも専念していく必要があるでしょう。日本企業の99.7%は中小企業だといわれていますが、優秀な技術や製品の大半は、そういった企業が生み出しているのです。また、伝統に根ざした職人の技というのもあります。これらにスポットライトを当てると共に、ディノスが持っている商社機能を活用して、広く世界に発信していきたいと考えています。ディノスはすでに、タイや中国本土での展開にも着手しており、グローバルに活躍したいと考えている人たちには、チャンスに満ちた環境になっていきそうです。
とはいえ、海外だけに目を向けていては仕事にはなりません。大切なのは日本の製造業における技術・精神・文化・伝統についても造詣を深くして、日本発商品のその美点を発信していくことにあるのですから。さらに、ディノスのビジネスを理解することも欠かせません。新卒で入社されるみなさんは、各部門での経験を積み重ねて習熟した後に、海外事業に携わることになると思います。基礎をつくった上で、どんな状況でも適切な判断ができるよう、知識やノウハウをしっかりと身につけることを心がけてください。
また、文化や言語、価値観が異なる相手との仕事です。理解に努め、違いを受け入れつつ、自分の意見もきちんと主張する、高いコミュニケーションスキルが要求されます。語学に関しては、とりあえず英語が話せれば十分ではないでしょうか。後はご自身の必要に応じて身につけていってください。ちなみに、台湾では日本語を話せるメンバーも多いので、困ることはほとんどありませんが(笑)。
私自身の目標や夢としては、まず台湾での事業を成功させることに尽きます。現在、キッチン用品は強いのですが、これからは化粧品やファッション、電化製品にも力を入れていきたいですね。それから、現地のデザイナーとのコラボレーションで、商品のローカライズを行い、より親近感を増すようなプロモーションや戦略も企画したいと思っています。
「海外事業でプロフェッショナルを目指すなら、ディノスへ」といえるような実績を積んでいきたいと願っています。
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